• 長期優良住宅のメリット・デメリットをわかりやすく解説

  • 公開日:2026/03/15

長期優良住宅 メリットデメリット

長期優良住宅とは、長期間快適に暮らせることを重視して設計・建築された住宅のことです。本記事では、長期優良住宅の基本的な特徴や制度の概要に加え、メリット・デメリットについても分かりやすく解説します。住宅選びで長く安心して暮らせる家を検討している方に役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてください。

長期優良住宅とは

長期優良住宅とは、国が定めた「長期優良住宅認定制度」の基準を満たした住宅のことで、長く安心して快適に住み続けられることを目的としています。この制度は、住宅の寿命が短く、世代ごとに建て替えや住宅ローン返済を繰り返す日本の現状を踏まえ、経済面での負担を軽減するとともに、住宅を廃棄する際の環境負荷を減らす点も目的としています。

つまり「よい住宅を建て、きちんと手入れをして長く住む」という考え方に基づく制度です。長期優良住宅の認定を受けると「認定長期優良住宅」となり、税制上の優遇や住宅ローン金利の引き下げといったメリットがあります。制度は2009年にスタートしており、近年では新築戸建住宅の約4戸に1戸が認定を取得するなど、年々利用が増加しています。

長期優良住宅の認定を受けるための評価奇人

戸建住宅の場合、認定を受けるためには8つの評価項目を満たす必要があります。

主な項目には、住宅の構造躯体が数世代にわたり使用可能である「劣化対策」、地震への耐性を確保する「耐震性」、排水管や設備のメンテナンスが容易である「維持管理・更新の容易性」、断熱性能を確保した「省エネルギー性」、地域の景観や居住環境に配慮した「居住環境」、良好な居住水準を保つ「住戸面積」、将来の点検や補修計画を定めた「維持保全計画」、自然災害による被害を軽減する「災害配慮」があります。

とくに維持管理・更新の容易性は、給排水管や設備が住宅構造より先に劣化するため、将来的に建物を長く保つために重要です。認定の申請は建築主または建築会社が、着工前に所管行政庁や登録住宅性能評価機関に行います。実務上は建築会社が申請を担当するのが一般的です。

加えて、建築時から長期的な視点で住宅性能を維持する体制が整えられ、住む人にとっても安心で快適な住まいを確保できます。

長期優良住宅のメリット

長期優良住宅には、住宅性能の高さや税制面の優遇といったさまざまなメリットがあります。

次世代に住み継ぐことができる

まず第一に、高い性能により快適で安心して暮らせる住宅であり、次世代へも住み継げます。耐震性の確保により地震による損傷を抑え、必要に応じた改修も容易に行えます。

また、省エネルギー性が高く断熱性能が優れているため、夏は涼しく冬は暖かく過ごせ、少ないエネルギーで快適な生活が可能です。断熱性の高い住宅は健康面でも有利で、心血管疾患や呼吸器疾患のリスク低減にもつながります。

税制上の優遇を受けられる

第二に、税制上の優遇が受けられる点です。住宅ローン控除では最大455万円まで控除可能で、不動産取得税、登録免許税、固定資産税についても軽減措置が適用されます。

住宅ローンの金利引き下げが受けられる

第三に、住宅ローン金利の引き下げが受けられる点もメリットです。たとえば、フラット35Sや維持保全型を利用すると、当初5年間で最大0.75%の金利引き下げが可能となり、返済負担の軽減につながります。

地震保険料の割引がある

第四に、地震保険料の割引もあります。耐震等級2で30%、等級3で50%の割引が適用され、免震建築物も50%割引となります。

補助金制度を活用できる

第五に、補助金制度を活用できる点です。たとえば「地域型住宅グリーン化事業」では、認定長期優良住宅の新築・購入時に条件を満たすと補助金が受けられ、地域経済の活性化や環境負荷の低減にも寄与します。

長期優良住宅のデメリット

長期優良住宅には多くのメリットがありますが、申請や維持管理に関していくつかのデメリットも存在します。

認定申請に費用がかかる

まず第一に、認定申請に費用がかかる点です。長期優良住宅の申請には認定書類や設計図書の作成、技術審査のような複数の手続きが必要であり、設計図書作成に約20万円、認定手数料に5~6万円程度がかかります。さらに、代行申請を依頼すると追加費用が発生する場合もあります。

建築コストの増加

第二に建築コストの増加です。長期優良住宅は耐震性や省エネ性、劣化対策の高性能を確保するため、構造部材や設備のグレードを高くする必要があり、一般的な住宅より建築費用が割高になります。しかし、耐震性や断熱性のような将来的に必要とされる性能を確保することで、自然災害後も住み続けられる安心感を得られる点は大きなメリットです。

メンテナンス履歴の作成・保存が必須

第三にメンテナンス履歴の作成・保存が求められる点です。認定を受けるには、維持保全計画を立て、定期的な点検や補修を実施するのが前提となります。台風や地震の後には臨時点検も必要で、床下や屋根の確認など、建築会社に依頼する手間や費用がかかりやすいです。

また、点検や補修の実施記録を作成し保存しておく必要があります。これは、所轄行政庁に常時提出する義務はありません。しかし、適切に実施されていない場合、認定の取り消しリスクがあります。

まとめ

長期優良住宅は、長く安心して快適に暮らせることを重視して設計された住宅です。高い耐震性や断熱性能、省エネ性を備えています。認定を受けると住宅ローン控除や不動産取得税、固定資産税の軽減、ローン金利の引き下げ、地震保険料の割引、補助金制度の活用など、経済面でもメリットは大きいです。一方で、認定申請や書類作成に費用がかかる点、建築コストが割高になる点、維持保全計画に基づく点検やメンテナンスの記録作成が必要になる点などの注意点もあります。将来的な安心や健康、資産価値を重視する方に非常におすすめの制度です。

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