公開日:2021/07/15 最終更新日:2023/03/03
注文住宅を建てた方の中には、「ここはこうしておけばよかった」と後悔する方も多いようです。部屋の間取りや収納場所など、実際に生活してみてから気付くことも多くあります。この記事では、過去に失敗した例などを参考にして、注文住宅で後悔しないために注意すべき点をお伝えします。しっかりチェックして、失敗のない家づくりをしましょう。
注文住宅で失敗しないために、失敗しがちな点について知っておきましょう。
毎日の生活のルーティーンなどを考えて家の造りを決めないと、実際に生活したときに意外な落とし穴がありします。たとえば、
・家事をする時に効率が悪い
・トイレ・浴室・脱衣所の場所をもう少し考えればよかった
・来客用の部屋の位置を考えればよかった
など、後々困ったという意見も多く聞きます。来客者が多い家ならば、お風呂は2Fに設置する、トイレは1Fと2Fに設置することも考えるなど、プライベートな空間と来客者がいる空間を分けることもおすすめです。家の間取り図ができた段階で、毎日の生活をイメージしましょう。
収納スペースの位置や、広さが足りずに困ったという意見も多くあります。
・クローゼット荷物が入りきらなかった
・ロフトを収納場所にしたら荷物の出し入れが面倒になった
・玄関の収納スペースをもっと広くするべきだった
もっと収納スペースについて考えるべきだったと後悔する方も多いようです。荷物が多い家庭なら、ウォークインクローゼット・ウォークスルークローゼットも検討してみるのもよいでしょう。大きな荷物の収納はもちろん、靴なども収納することで、すっきりした玄関に見せることもできます。
オープンキッチン・アイランドキッチン・対面キッチンなどは見た目もお洒落で、人気も高まっています。しかし、キッチンがオープンになることで弊害もあります。
・キッチンをいつも綺麗にしておかないと汚く見える
・キッチンの音でリビングにいる人がうるさく感じる
など実際に生活してみると気付くこともあります。対策としては、カウンターをつけて見えないようにする、キッチンのシンクや換気扇を静かなタイプにするのもおすすめです。
吹き抜けは、開放感があり空間も広くみえるので魅力的です。しかし、「音が響きやすい」「寒さや暑さを感じやすい」「冷房や暖房が効きにくくなる」という問題点もあります。吹き抜けにしたい場合は、壁の材質に音を吸収するものを使用したり、床暖房などを検討したりしてみてもよいでしょう。
お風呂屋など水回りに関しては、湿気対策についてしっかりと考えておくべき場所です。
・お風呂の窓の有無や換気扇など換気環境によっては湿気がたまることもある
・脱衣所・洗面所・お風呂が一緒のスペースだと使い勝手が悪いこともある
お風呂は換気ができていないと、カビの発生や掃除の手間がかかる原因になってしまいます。換気がきちんとできるか、洗面所や脱衣所は使いやすいか確認しておきましょう。
注文住宅で後悔しないために、気をつけておくべきポイントをご紹介します。
注文住宅ではすべてが希望通りになることは難しい場合が多いので、何を一番優先するのかを決めておくと後悔が少なくなります。「譲れないこと」「できれば取り入れたいこと」「あったらよいこと」を分けて考えておき、家族で意見を統一しておきましょう。
意見がまとまったら、メーカーの担当者の方と相談しながら計画を進めていきます。すべての希望は叶わなくても、「譲れないこと」が実現していれば、家への満足度も上がるはずです
注文住宅が建つ前のイメージと、実際に完成した家とのギャップを少なくするためには、モデルハウスやショールームを見学するとよいでしょう。実際にモデルルームを見学することで、よい点は自分たちの家に取り入れることができます。また、実際に部屋の大きさや、家具を設置した場合の広さも確認できます。積極的に足を運んでみましょう。
注文住宅は自分ではわからないことは多いからこそ、プロの意見は参考にしたいところです。たとえば、真摯に対応してくれたり、しっかりとアドバイスをくれたりする担当さんがいるハウスメーカーを選ぶのは理想の家への近道になります。また、家が完成してからも、アフターメンテナンスなどでお世話になることも多いので、信頼関係がきちんと築けるハウスメーカーを選びましょう。
「家は3回建てないと理想通りにはならない」といわれるほど、注文住宅をすべて自分の思い通りにできている人は多くありません。しかし、注文住宅は大きな買い物なので、失敗や後悔はできるだけ避けたいものです。「もっとこうすればよかったな」と思うことを少なくできるように、ぜひこの記事を参考にしてみてください。