公開日:2021/11/15 最終更新日:2023/03/03
2階建て住宅や3階建て住宅が一般的になってきていますが、平屋住宅にも熱い視線が向けられているのをご存じでしょうか。最近では若い世代でも好んで平屋住宅を建てる方が多いのです。なぜ平屋住宅がフューチャーされているのか、平屋のメリット・デメリット、どんな人が向いているのかなど、平屋住宅についていろいろと確認してみましょう。
まずは、平屋の注文住宅のメリットを確認する前に、平屋住宅とはどのような住宅を指して呼ぶのかを確認しておきましょう。平屋住宅とは1階建ての住宅のことで、室内で上下運動をしなくてよい住宅のことです。では、そのことを踏まえて平屋の注文住宅のメリットを確認していきましょう。
■バリアフリーな住宅設計が可能
平屋住宅はワンフロアですべてが完結されるので、バリアフリー設計が容易な点は大きなメリットになります。段差がないということは、室内でのつまずきや転倒するリスクがほぼなくなり、生活上の安全性が保たれることとなります。また、高齢になってもリフォームする必要がないので、ランニングコストの観点からもメリットは大きいといえるでしょう。
■効率のよい生活動線が作れる
ワンフロア完結なので、生活動線も単純化できます。たとえば、2階建ての場合でキッチンやリビングを2階にしていると、玄関から廊下を通り階段へ、また廊下を通りやっとキッチンへと、買い物の荷物を運ぶだけでも生活動線が複雑になってしまいます。ところが平屋の場合だと、玄関から直ぐにパントリーへと生活動線を単純にすることが容易になります。
■家族との距離が近くなる
ワンフロアだと家族同士が、自然に顔を合わす機会が多くなります。家族それぞれが抱えるトラブル信号をキャッチしやすくなるので、精神的にも支えあうことができるようになるのです。家族が帰ってきても直ぐに2階へ上ってしまうと、帰宅したことさえわかりません。家族のコミュニケーションが多くなるのは、圧倒的に平屋といえるでしょう。
■庭との一体感が開放感を与えてくれる
1階だけのワンフロアとなれば、どの部屋からも庭を見渡すことができるようになります。さらにリビングにおいては、庭との出入口を広くとることが可能になってきます。2階建ての場合は、2階の重量があるので強度的に1階のリビングには、1軒程の出入口しか作れません。平屋の場合は屋根だけなので、庭との一体感が得られる広い出入口を作ることが可能です。
■さまざま採光を実現できる
平屋は2階がないので、自由な採光が実現可能となります。先ほどの庭との出入口に加えて、天井から光を取り入れたり、窓を大きくしたり数を増やしたりと、自由に光を取り入れることが可能なのです。
■ワンフロアなので部屋をカスタマイズしやすい
水回りは固定していても、ワンフロアなので家族の人数にあわせてカスタマイズしやすいのも平屋のメリットなのです。たとえば、夫婦だけの時はリビングを広くとって、子どもが増えた時に壁で仕切ることで子ども部屋を作ることができます。そして、子どもが巣立った時には壁を取り外すことで再度、広いリビングを復活させることが可能となります。
今度は平屋の注文住宅のデメリットについてです。いいこと尽くしの平屋の注文住宅に思えますが、デメリットもあるので、きちんと確認しておきましょう。
■広い敷地が必要となる
平屋の注文住宅の一番のデメリットといってもよいのが、広い敷地が必要になることです。たとえば4LDKの住宅を考えた時に、2階建ての場合は1階に「お風呂・洗面所・トイレ・キッチン・リビング・1ルーム」2階に3ルームの配分が可能となります。ですが平屋住宅の場合は、2階にあたる「3ルーム」を1階に作ることとなるので、3部屋分の広さを多く必要とします。結果として、2階建てよりも広い敷地が必要となるのです。
■屋根の面積が多くなるので坪単価も増す
平屋住宅の場合、1階の面積が広くなるので屋根の面積も多くなります。結果的にそのぶん坪単価が高くなってしまうこともあり得ます。
■周囲に高い建物があると日当たりが悪くなる
今度は立地による問題となります。平屋は1階だけなので低い住宅となってしまい、周囲に高い建物がある場合は、日当たりが悪くなる可能性も考えられるのです。
■防犯用の垣根が多く必要になる
平屋の構造上、周囲に接する面積は必然的に多くなります。外から部屋の中を見られてしまう可能性もあるので、防犯対策として垣根などが多く必要となってきます。
ではここで、平屋住まいに向いている人の特徴を確認してみましょう。まず挙げられるのが、庭好きな人です。メリットでもお伝えしたとおり、平屋は庭との一体感を味わえる住宅ですから、家庭菜園やガーデニングなど庭好きで住居部分との行き来が頻繁な人には、平屋住まいが向いています。
■高齢者や足腰が不自由な方
平屋はバリアフリー住宅が可能なので、高齢者の人が平屋住まいに向いているのは言わずもがなですね。2階への往来も必要ないので、高齢者の人にとってはとても住みやすい住宅となります。
■少人数の家族
デメリットで広い敷地が必要とお伝えしている通り、家族が多いとその分広い敷地が必要となってきます。広い敷地が確保できればよいとはいえ、土地が高いとなかなか難しいケースもあるでしょう。ですから、最低限の敷地で済む少人数の家族なら、平屋の注文住宅は向いているといえます。
マンションをスポッと抜き出して土地の上に置けば、平屋住宅と同じになります。だからこそ、若い人たちにも平屋の注文住宅が支持されているのかもしれません。今回はそんな平屋の注文住宅についてご紹介しました。佐賀で平屋の注文住宅を検討しているのなら、佐賀のハウスメーカーに相談するのが一番です。土地の確保や気候に応じた間取りなどは、地元のハウスメーカーが一番把握していますから、安心して任せることができます。