公開日:2024/09/24
ダブル断熱は、快適な家づくりのためにおすすめの方法です。利用すると、断熱性が高まり、24時間365日快適に過ごせるほか、光熱費削減や省エネ効果が期待できるでしょう。
本記事では、ダブル断熱の効果とメリット・デメリットを解説します。注文住宅を検討する場合は、ダブル断熱をあわせてチェックしてください。
ダブル断熱とは、充填断熱工法や外張り断熱を組み合わせたものです。柱間に断熱材を入れる充填断熱工法と、建物を覆う外張り断熱を組み合わせると、1年中家のなかで快適に過ごせます。
こちらでは、コストが低い充填断熱工法と、発泡プラスチックを利用する外張り断熱について特徴をそれぞれ紹介します。
充填断熱工法とは、柱間に断熱材を入れる工法です。壁のなかに直接入れるため、敷地面積に影響を与えません。柱の太さ分入れられるため、高い効果が期待でき、快適に過ごせるでしょう。
さらに、火災時に火が回らない点も特徴です。また、使用されているグラスウールやロックウールは、火に強いため、万が一の火事の際でも延焼を遅らせられます。
また、入れられる種類も多く施工も簡単に行えるため、比較的安価で利用ができます。発泡プラスチック系のコストと比べると、グラスウールはコストが低く、設置する際も費用がかさみません。
充填断熱工法はコストが低いため、注文住宅の費用を少しでも抑えたい方におすすめです。
外張り断熱とは、建物を覆うように利用する方法です。建物を全て覆うため、切れ目がなく機密性と断熱性の高さが期待できます。そのため、熱を逃さず家全体を温められるでしょう。
使われるのは、コストが高い発泡プラスチックです。外張り断熱はメリットが多いですが、外壁と外装材の間に断熱材を入れるため、断熱材を厚くできません。さらに、外装材の緩みや地震により変形しやすいデメリットもあります。
ダブル断熱を利用すると、断熱性が高くなり、光熱費削減に繋がります。さらに、省エネ効果や結露防止が期待できるでしょう。
ダブル断熱を行うと、断熱性が高まります。採用すると、UA値である外皮平均熱貫流率が低くなり、外気の影響を受けません。
そのため、建物内の冷たい空気や温かい空気が保たれるため、快適に過ごせるようになるのです。また、近年の家づくりでは、住宅性能レベルを判断する際の指標に、UA値が用いられています。
UA値の基準値は、0.46W/m2K以下です。注文住宅を検討する場合は、快適な暮らしを設計するためにもUA値にも注目しましょう。
ダブル断熱を行うと、省エネ効果があります。導入すると建物が一定の温度を保ってくれるため、冷暖房費用の節約になるでしょう。
光熱費削減については、地域差がありますが、東京の場合は年間で1万3,800円の削減になります。また、光熱費を下げるためだけでなく、環境負荷への対策に繋がるため、地球に優しい住宅となります。
長年住み続ける家にするため、環境に優しい家づくりをしましょう。
ダブル断熱を行うと、結露を防げます。結露は、外気温と室内の温度差によって発生します。結露は住宅の天敵とされており、家が腐ってしまう最大の原因であるため、避けたいものです。
しかし、ダブル断熱は温度差が発生しにくくなるため、結露の発生を抑えられるのです。結露を抑えることで、建物自体長持ちし、湿気の進入も防げます。
ダブル断熱は内側と外側に断熱材を使用するため、高単価になりやすいです。また、空気を逃さない設計が行える反面、熱気やにおいがこもりやすい点がデメリットです。
ダブル断熱は高単価です。内側と外側に断熱材を使用するため、1か所のみの場合と比べ高単価になりやすいでしょう。
打ち合わせ・お見積もりの段階で、注文住宅での予算や費用の相談をしてください。初期費用こそ高額になるものの、長期的に見ると光熱費が抑えられることから費用対効果は高いため、プロに相談することをおすすめします。
ダブル断熱は、熱気がこもります。空気が外に逃げにくくなるため、夏場は冷房をつけて対策をしましょう。
また、窓を開けて十分な換気をすると熱気がこもる対策になります。そのほかの熱気対策として、打ち水や扇風機、人工芝マットなどの利用が効果的です。
ダブル断熱では、においがこもりやすいです。空気を逃さない特徴があるため、室内のにおいがこもりやすくなるでしょう。こうしたにおいは、空気清浄機や計画的な換気システムの導入など、十分な換気対策で対応できます。
ダブル断熱の効果とメリット・デメリットを解説しました。ダブル断熱は、充填断熱工法や外張り断熱を組み合わせたもので、1年中快適に過ごせる方法です。断熱性が高まるため、光熱費削減や省エネ効果が期待できるでしょう。
さらに、ダブル断熱は、結露を防ぐため家を守れます。佐賀県で注文住宅を検討中の場合は、快適な家にするためにダブル断熱がおすすめです。
嬉しい効果が多いダブル断熱を佐賀県の注文住宅に取り入れる際は、プロに相談しましょう。予算や費用をあわせて相談すると、満足のいく家づくりとなります。