• 木造住宅とコンクリート造り、それぞれの特徴とメリット・デメリット

  • 公開日:2021/03/15  最終更新日:2023/03/03

家を建てたいと考えはじめた時に「木造の家がいいのか?それともコンクリートの家がいいのか?」と、家づくりの工法に悩んでいる方もいるでしょう。工法の特徴を知ることで、自身のこだわりを実現でき、家族が住みやすい家を建てたいですよね。そこで、この記事では木造住宅とコンクリート造りのメリット・デメリットを紹介していきます。

木造のメリット・デメリット

木造住宅とは土台や柱、壁など家づくりに使用する建材に木材を用いた住宅です。日本では歴史ある構法で、神社仏閣の建立も数多く残されています。木造住宅は、日本の気候や風土に合う材質を昔から使用し建築しているものです。現在でも日本の一戸建て約9割が木造住宅だといわれています。

■木造のメリット

・建築デザインを自由な設計で楽しめる
木造住宅は家を建てる時に自由な設計が可能です。構造体がしっかりと法律の基準を満たし組み込まれていれば、間取りやデザインは自由に設計できます。

・建築費用を安くおさえられる
建築に使用する木材は、コンクリートや鉄筋などの資材より安く使用できます(使用する木材の種類によっては高くなってしまうケースもあり)。1坪あたり40~60万、コンクリート造りの住宅は70~100万といわれているのです。また木造住宅の工期は、コンクリート造り住宅よりも短く人件費もおさえられます。

・地震に強い
木造住宅は地震の揺れに強いといわれています。地震にかかるエネルギーは建物の重さに比例し、家の重量が軽量な方が耐震性は高く、木でできている木造住宅は地震に強いようです。

■木造のデメリット

・害虫は天敵!
木造住宅で被害にあいやすいのが害虫で、とくに気をつけたいのがシロアリです。大量のシロアリが家に侵入し、木材を食い尽くしてしまうことも起こりえるため、定期的に点検やメンテナンスを行うとよいでしょう。

・ハウスメーカーや工務店、職人の腕で品質に違いが出る
木材は天然なので、品質にばらつきや差が出てしまうことがあります。管理する体制や職人の技術によっては、木材の品質や強度に差が出ることもあるようです。ささいなことでも相談でき、「どのように家が施工されていくのか」を信頼して話し合えるハウスメーカーや工務店を選ぶとよいでしょう。

・木造住宅は燃えやすい
木材はコンクリート造りの家よりも燃えやすいようですが、木造住宅は火災でも崩れにくいという特徴もあります。木の表面しか焼けず内部まで燃えるのに時間を要するためです。

コンクリート造りのメリット・デメリット

■コンクリート造りのメリット

・耐久性に優れている
部材は工業製品なので、品質も安定し耐久性に優れています。コンクリートは圧縮に強く、鉄筋は引っ張る力が強いことを利用して、双方を組み合わせる構造が耐久性を高くしているのです。地震にも強く、耐用年数も47年と木造住宅より長いといわれています。

・火に強い
コンクリートは不燃材なので、万が一火事が起こってしまっても燃え広がりにくいようです。鉄骨などの骨組みは燃えずに残っていることで、建て替えにはならずにリフォームで済んだといったケースもあります。

・遮音性が高い
コンクリートの特性が音を遮断してくれるので、木造住宅よりも防音性は高いでしょう。コンクリートは気密性も高く、音が伝わりにくい部材です。

■コンクリート造りのデメリット

・施工費用が高い
木造費用と比べると、コンクリート造りの家は部材が高額なようです。工期も長いので人件費もかかると考えておきましょう。建築費用の目安は、木造住宅の1.5~2倍といわれています。

・熱伝導が高く外気の温度に影響される
コンクリートの性質は熱伝導が高く、一度暖まると冷めにくいという性質を持っています。夏の太陽の光や熱い空気に触れたコンクリートは、熱をためこんでしまうようです。冬の冷気も同じで、冷たい冷気がコンクリートを伝わって家を冷やしてしまうといわれています。それによって「冷暖房の効きがよくない」「光熱費の費用がかさむ」なども起こるでしょう。

・結露やカビが発生しやすい
コンクリート造りの住宅は、建ててから何年かは資材の水分が建物の中に残っているといわれています。その影響で、結露やカビが発生しやすくなるのです。

心地よさを優先するなら木造がおすすめ

木材住宅やコンクリート造りの住宅には、それぞれのよさがあります。「家に何を求めるのか」によって建てられる家は変わってきますが、家の心地よさを優先するのであれば、木造住宅がおすすめです。

木材には部屋が乾燥してしまった時に湿気を吐き出す、湿度が高い時には空気中の水分を木材が吸い取り吸収するという「調湿作用」があります。これによって、木材住宅は室内の湿度調整を行い快適な空間を作り出してくれるのです。心地よさを優先し、快適性に優れた暮らしをしたい人は木造住宅を検討してみてもよいでしょう。

 

それぞれの特徴やよさを知り、「こんな家を建てたい」とイメージできたら、工務店や設計事務所を訪れてみましょう。相談や希望を聞いて、どちらの構造が適しているかをプロの設計士がアドバイスし提案してくれます。自身や家族の環境やライフスタイルに合わせて、居心地のよい素敵なマイホームを手に入れましょう。

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